強迫性障害(抜毛症)とAGA

AGA

強迫性障害(抜毛症)とAGAの関係

強迫性障害(OCD)に伴う抜毛症(トリコチロマニア)は、無意識または強迫的に自分の髪を抜いてしまう行動が習慣化する精神疾患の一種です。

この症状とAGA(男性型脱毛症)は直接の因果関係はないものの、抜毛症がAGAの発症・進行を加速させる可能性があります。また、AGAが原因でストレスを感じ、抜毛行動が悪化する悪循環に陥ることもあります。


1. 抜毛症とAGAの関係性

抜毛症がAGAに影響を及ぼす要因は、以下の3つに分けられます。

  • 直接的な影響(毛包の損傷)
  • 間接的な影響(ストレス・ホルモンバランスの乱れ)
  • AGAによる心理的影響が抜毛症を悪化させるリスク

2. 直接的な影響(毛包の損傷)

抜毛症の影響で、毛包が繰り返しダメージを受けると、AGAの進行が加速する可能性があります。

① 毛包のダメージによる薄毛の進行

  • 強制的に毛を抜く行為が繰り返されると、毛包が炎症を起こし、正常な発毛が困難になる。
  • 何度も抜かれる部位の毛包が委縮し、毛が生えなくなる(瘢痕性脱毛)。
  • AGAの特徴である「毛包のミニチュア化」がさらに促進され、より薄毛が目立つ状態に。

抜毛症によってAGAの影響が強く出やすい部位(前頭部・頭頂部)がさらに薄くなる可能性がある。


② 毛周期の乱れ

髪の成長には、「毛周期(ヘアサイクル)」が関与しています。
しかし、抜毛症で頻繁に髪が抜かれると、毛周期が乱れ、正常な発毛サイクルが崩れることがあります。

  • AGAでは、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響で毛周期が短縮し、髪が細くなりやすい
  • 抜毛症で繰り返し抜かれると、成長期が短くなり、新しい髪が十分に育たない
  • 休止期の毛が増え、AGAの進行が早まる可能性がある

AGAの進行速度がさらに速くなるリスクがある。


3. 間接的な影響(ストレス・ホルモンバランスの乱れ)

強迫性障害(OCD)や抜毛症は、心理的な要因やホルモンバランスの影響を受けやすい疾患です。

① ストレスホルモン(コルチゾール)の増加

  • 抜毛症の多くは、ストレスや不安が引き金になっている
  • ストレスを感じると、副腎から「コルチゾール」というホルモンが分泌され、毛周期を乱す
  • コルチゾールの増加により、成長期が短縮し、抜け毛が増える

ストレスが抜毛症とAGAの両方を悪化させる可能性がある。


② テストステロン・DHTの影響

  • 強迫性障害や抜毛症を持つ人は、セロトニンやドーパミンの分泌異常があるとされる
  • これらの神経伝達物質は、テストステロンの代謝にも関与している
  • DHT(AGAの原因物質)の影響が強まり、AGAの進行を助長する可能性がある

ホルモンバランスの乱れが、AGAの進行に間接的に関与する可能性がある。


4. AGAによる心理的影響が抜毛症を悪化させる

AGAの進行によって薄毛が目立つと、心理的なストレスが増加し、抜毛症の症状が悪化することがあります。

① AGAによるストレスが抜毛行動を助長

  • AGAによって髪が薄くなると、「髪の状態をチェックする」「髪を触る」行動が増える
  • それが抜毛行動につながることがある(無意識のうちに抜いてしまう)
  • 薄毛のストレスを解消しようとする行動が、結果としてさらに薄毛を悪化させる悪循環に

AGAの進行が心理的なストレスを生み、抜毛症をさらに悪化させる可能性がある。


5. 抜毛症とAGAの影響を軽減する方法

抜毛症によるAGAの悪化を防ぐためには、以下の対策が有効です。

① 抜毛症の治療を優先する

  • 認知行動療法(CBT)で、抜毛行動のトリガーを特定し、対処する
  • SSRI(抗うつ薬)などの薬物療法で、衝動を抑える
  • ストレスマネジメント(瞑想、リラクゼーション)を取り入れる

抜毛症が改善すれば、AGAの進行リスクも低下する。


② AGAの進行を抑える治療を行う

  • フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)でDHTの影響を抑える
  • ミノキシジル(リアップなど)で血流を改善し、毛母細胞の活性を促す
  • 栄養をしっかり摂取し、髪の健康を保つ(亜鉛・ビタミンD・鉄分など)

AGAの進行を遅らせることで、心理的ストレスを軽減し、抜毛症の悪化を防ぐことにつながる。


③ 抜毛行動を減らすための工夫

  • 手持ち無沙汰にならないように、手を使う別の習慣を作る(ストレスボール、指のマッサージ)
  • 帽子やヘアバンドで頭皮を保護し、無意識に触る回数を減らす
  • 鏡を見る回数を減らし、髪の状態を過度にチェックしないようにする

抜毛症を抑えることで、毛包のダメージを最小限にし、AGAの進行を防ぐことができる。


6. まとめ

 抜毛症(トリコチロマニア)は、毛包にダメージを与え、AGAの進行を加速させる可能性がある。
 ストレスやホルモンバランスの乱れが、抜毛症とAGAの両方を悪化させる。
 AGAが進行することでストレスが増え、抜毛行動が悪化する悪循環に陥るリスクがある。
 抜毛症の治療とAGA対策を並行して行うことで、両方の影響を最小限に抑えることができる。

早めの対策が重要!

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